FCバルセロナ 常勝の組織学

久しぶりに書評を書きます。いくつか本を読んでいましたが、紹介するほどの内容ではないものもいくつか。「グーグルが消える日」という書籍も読みましたが、途中から内容が難しすぎて、ビットコインのブロックチェーンの仕組みの章が続き…最終的になにが言いたいのか理解できなかった。

FCバルセロナは皆さんご存知の通り、メッシ率いるスペインのサッカークラブチーム。圧倒的強さのわけがこの本には書いてありました。ただスター選手が揃っているから強い、と思っていましたが、文化の形成などグラウディオラ監督の組織学が強さの裏にありました。一般企業にも当てはまる内容です。

 

一般的に競合サッカーチームというと、オーナー企業が石油王とかで巨額の富でスター選手をそろえ、数億円プレイヤーが集まっているというイメージが強いと思う。実際にレアル・マドリードやチェルシーはその典型です。一人の圧倒的スタープレイヤーがいたら、その選手を中心に戦略を組んだりする。

しかし、バルセロナはそうではない。どんなにすごいスタープレイヤーがいても、すべての選手が平等で特別扱いすることは無く、チームプレーを重んじている。すべての選手が謙虚にチームのことを思ってプレーすることが必須だ。

 

冒頭にこんなエピソードが書いてあった。

「ある重要な試合でシュートがギリギリ枠から外れ、得点に至らなかった。その瞬間、グラウディオラ監督はベンチの選手たちに目をやった。シュートが決まったと思いベンチから飛び出して悔しがっている選手。なにも反応をせずベンチに座ったままの選手。後者の反応をしなかった選手のほとんどが、そのシーズン後にバルセロナから放出された」

試合中はベンチの選手も一丸となって試合に臨まなければいけない。ベンチに座ったままで反応しなかった選手のほとんどが、スタメンに選ばれず不服に感じている選手たちばかりだった。試合に選ばれなかった選手も、選ばれなかったことを謙虚に受け止め、チームの勝利を一番に考えていないといけない。少しでもこうゆう選手がいるとチームの文化が崩れ、組織の崩壊につながる。

会社でも同じだ。例えば朝礼や会議の場で、参加しているにも関わらず、誰かが話していることに興味を示さずただそこにいるだけ。そんな人はそこにいる価値はない。話している人の目をしっかり見て、その人が伝えたいことは何か、それに対して自分の持つ知識を合わせてより良いものにできないか。常に思考を巡らせ、少しでもチーム・会社が良くなるように考えるべきである。

 

こうやって組織の文化を形成し、チームワークが最大限に発揮され利益につながる。そうゆう強い組織をつくらないといけない。

そのために、会社には経営理念がある。

笑ジャパンにも経営理念・ビジョン・行動指針がある。最近、改めて全社員への浸透を目指し、各拠点でその必要性を説いた。(一部エリアは来週以降)

笑ジャパンとして生き残っていくために必要な文化を形成し、強い組織をつくる。不要な問題に煩わされることなく、競合との戦い、利益を得るための前向きな議論をできる組織にしたい。

文化の形成のために、行動指針5つの内3つが強い組織づくりのためになっています。「常に謙虚であること」「周囲への良い影響」「チームワーク、チームベンチャー」。これらを全員が意識をして仕事をすれば、低レベルな問題を取り除くことができ、より強固で前向きに利益を追い続けられる組織になれる。

その強い組織になった上で、「創造する姿勢」「知識、技術の研磨」を行い、新しいサービス、事業も開発できる。そうゆう良い循環を作りたい。作らないと生き残れない。

ただ、経営理念にあるように「楽しく」を忘れずに。

 

最後に、この書籍のリーダーに関する章で、カルロ・アンチェロッティの自著に書いてあった文をそのまま紹介して終わりにします。

リーダーが人を導くことができるのは、信頼されている時だけだ。信じる理由は問題ではない。人間性が素晴らしいからかもしれないし、周囲の手本となるプレーをするからかもしれない。その両方が理由の場もあり得る。人間型であろうと技術型であろうと、リーダーというのはそういうものだと私は思っている。人間性でリーダーになる者は、その性格を生かしてチームを導く。いつも話をする役回りで、他の選手にたびたび声をかけ、ピッチ上で叫んでいることも多い。そうやって全員の支えとなるのだ。こうゆうリーダーは前向きな姿勢と勇敢さを備えているもので、必要な時はいつでも前面に立とうとする。

技術的なリーダーはそれほど多くを語ろうとしないが、手本となるプレーを見せてチームを導く。そうゆう選手は常にプロフェッショナルとして高い水準にあり、すべての若手の憧れになる。技術型のリーダーは、ピッチ上の誰よりもサッカーを知っている。クラブの文化を構成する精神の下、懸命に練習し、懸命にプレーし、ピッチ外でも正しい振る舞いをする。2つめの資質は相反するものではなく、確かな人間性と手本となる素晴らしい技術を兼ね備える選手もいるが、私は、両方のタイプのリーダーを組み合わせることが効果的だと考えている。